KOSAKA INABA CLINIC小阪イナバ診療所 泌尿器科
症状

尿路結石(尿管結石・腎結石)|症状・原因・治療・再発予防を泌尿器科専門医が解説

突然、脇腹や背中に激しい痛みが——それは尿路結石かもしれません。尿路結石は男性に多く、一度経験すると再発しやすいのが特徴です。症状・原因・当院での検査と治療、そして再発を防ぐ生活の工夫まで、泌尿器科専門医がわかりやすく解説します。

「突然、脇腹や背中に今まで経験したことのない激しい痛みが起きた」「痛みで動けず、脂汗が出た」——このような症状で救急を受診し、尿路結石と診断される方は少なくありません。

尿路結石は、腎臓から尿の通り道(尿管・膀胱)にできる石で、特に汗をかいて水分が不足しやすい夏に増える傾向があります。今回は、尿路結石の症状・原因・治療、そして再発を防ぐポイントを泌尿器科専門医の視点で解説します。

尿路結石とは

尿路結石は、尿に含まれるカルシウムやシュウ酸などの成分が固まって石(結石)となり、尿の通り道にできる病気です。石のできる場所によって、腎臓の中にできる「腎結石」、尿管に降りてきた「尿管結石」、膀胱にできる「膀胱結石」などに分けられます。男性に多く、また一度できると再発しやすいことが知られています。

主な症状

腎臓の中にある小さな結石は、症状が出ないこともあります。しかし、石が尿管に降りて流れをせき止めると、次のような症状が現れます。

  • 突然の激しい痛み(脇腹・背中・下腹部)。痛む場所は石の位置によって変わります
  • 血尿(目で見て分かることも、検査で分かることもあります)
  • 吐き気・嘔吐、冷や汗
  • 排尿時の違和感、頻尿(石が膀胱の近くまで降りたとき)

痛みは強く、じっとしていられないほどのこともあります。

なぜできる?(原因とリスク)

尿路結石は、さまざまな要因が重なってできると考えられています。

  • 水分不足・脱水:尿が濃くなると結石ができやすくなります(夏に増える一因)
  • 食生活:塩分・動物性たんぱく・シュウ酸を多く含む食品のとり過ぎ など
  • 肥満・生活習慣病:メタボリックシンドロームとの関連が指摘されています
  • 体質・家族歴:結石ができやすい体質の方もいます

放置するとどうなる?

尿管結石で尿の流れがせき止められた状態が続くと、腎臓に尿がたまって腫れる「水腎症」を起こし、腎機能の低下につながることがあります。また、結石に細菌感染が加わると、腎盂腎炎など重い感染症を起こし、発熱・全身の重い症状につながることもあります。「そのうち治るだろう」と放置せず、症状があるときは受診してください。

当院で受けられる検査

尿路結石が疑われる場合、当院では次のような検査を行います。

  • 尿検査:血尿や感染の有無を調べます
  • 超音波(エコー)検査:腎臓の腫れ(水腎症)や結石の有無を確認します
  • レントゲン検査(小阪イナバ診療所のみ):結石の有無・位置の確認に用います

必要に応じて、CTなどの精密検査や専門的な治療については、連携する医療機関をご案内します。

治療の基本

治療方針は、結石の大きさ・位置・症状によって異なります。

  • 小さな結石:多くは自然に尿とともに排出されることが期待できます。水分を多めにとり、必要に応じて痛み止めや排石を促すお薬を用いながら、経過を見ていきます。
  • 大きな結石や、痛み・詰まりが強い場合:体外衝撃波で石を砕く治療(ESWL)や、内視鏡による治療(TUL)が必要になることがあります。また、感染を引き起こしている場合には尿管ステント(腎臓と膀胱の間の管)を留置することもあります。これらの場合には、当院と連携している適切な医療機関をご案内します。

再発を防ぐために(とても大切です)

尿路結石は、一度経験すると再発しやすいことが知られています。再発を防ぐために、次のような生活習慣が大切です。

  • 水分をしっかりとる:尿の量を保つことが最も基本的な予防です
  • 塩分・動物性たんぱくのとり過ぎに注意する
  • シュウ酸を多く含む食品(ほうれん草・紅茶・コーヒー等)は、とり方を工夫する(カルシウムと一緒にとると吸収が抑えられます)
  • 適正体重を保つ

また、尿路結石には「シュウ酸カルシウム結石」「尿酸結石」などいくつかの種類があり、結石の成分によって有効な予防方法や治療方針が異なります。

自然に排出された結石を回収できた場合は、捨てずに受診時にお持ちください。結石の成分を調べる検査(結石分析)を行うことで、結石ができた原因を考え、今後の食生活や治療、再発予防の方針を立てるための参考になります。

一度結石を経験された方は、「痛みがなくなったから大丈夫」と自己判断せず、残っている結石がないか、再発していないかを確認するためにも、定期的なチェックをおすすめします。

よくあるご質問

Q. 突然の激しい痛みが出たら、何科を受診すればいいですか?

尿路結石が疑われる痛みは、泌尿器科が専門です。ただし、我慢できないほどの激痛や、発熱をともなう場合は、時間帯によっては救急外来の受診もご検討ください。

Q. 石は自然に出ますか?

小さな結石は、水分を多めにとることで自然に排出されることが多いです。大きさや位置によっては治療が必要になる場合もありますので、一度ご相談ください。

Q. 再発を防ぐにはどうすればいいですか?

最も大切なのは、こまめな水分補給で尿の量を保つことです。食事の工夫や体重管理も再発予防につながります。診察時に、お一人おひとりに合わせてアドバイスいたします。

Q. 健康保険は使えますか?

症状があり検査・治療を行う場合は、健康保険の対象となります。

気になる症状があれば、お気軽にご相談ください

尿路結石は、適切な対応と生活習慣の見直しで、症状の改善と再発予防が期待できる病気です。「突然の激しい痛み」「血尿」などが気になる方、また過去に結石を経験して再発が心配な方は、お気軽にご相談ください。

監修:当院 副院長 川西 誠(日本泌尿器科学会専門医)

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